目の病気について
子どもの近視進行抑制
子どもの近視は、主に6歳〜12歳頃から始まり、一度進行すると元に戻すことはできないため早めの対策が重要です。点眼薬やコンタクトレンズを使用した近視抑制治療を行うことで、子どもの目を守ります。
屈折異常(近視・遠視・乱視)
網膜でピントが合わない状態を屈折異常といい、ピントの合う位置により、近視・遠視・乱視の3つに分けられます。基本的には、メガネやコンタクトレンズにより矯正を行います。
ドライアイ
涙の量の減少や質の低下により、目の表面を潤すのに十分な涙が行きわたらず、目の不快感や見えにくさが生じる病気です。涙が足りないと、目は乾いて傷つきやすくなります。目の異物感や疲れを感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
飛蚊症
視界に糸くずや虫のような繊維状の浮遊物が見える症状のことを飛蚊症といいます。ほとんどの場合は、加齢に伴うもので心配はありませんが、早期に治療が必要となる病気の前兆の可能性もあるため、症状が現れたら、一度眼科を受診することをお勧めします。
白内障
加齢などによって水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ると、視野がかすんだり、まぶしかったり、見えづらくなります。高齢になるほど発症の確率は高まり、決して他人事ではない病気です。
緑内障
視神経が障害されて視野が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその原因の一つと言われています。一度欠けてしまった視野は、治療や手術をしても、元の状態には戻らないため、早期発見、早期治療がとても大切です。
糖尿病網膜症
糖尿病の合併症の1つで、長期の高血糖状態により目の毛細血管がもろくなり、出血することで網膜症を発症します。この病気の恐ろしさは、初期には自覚症状がなく、本人が気づいた時には、病気がかなり進行していることです。
中心性漿液性脈絡網膜症
網膜の黄斑部に水がたまり、網膜剥離が発生する病気です。30〜50代の働き盛りの男性に多く見られ、視野の中心が暗く見える、ものがゆがんで見えるなどの症状が起こります。
ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)
まぶたの腺に炎症が起こり、化膿する病気です。麦粒腫と霰粒腫の2種類があり、一般的に麦粒腫を「ものもらい」と呼ぶことが多いです。これらは見た目は似ていますが、症状と原因は異なります。
加齢黄斑変性
加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見えにくくなる病気です。60歳以上の男性に多く発症し、喫煙歴や肥満、高脂肪食の摂取、高血圧などが危険因子とされています。近年、発症率が増加しており、「目の生活習慣病」とも呼ばれています。
網膜前膜
網膜の中心にある黄斑の表面に薄い膜ができる病気です。初期症状はなく、進行すると、網膜にしわができ、物が歪んで見えたり、視力低下が起こります。
結膜炎
様々な刺激や感染が原因となり、結膜に炎症が起こる病気です。充血、かゆみ、異物感、目やになどの症状が起こります。原因によっては、感染性の結膜炎もあるため注意が必要です。