緑内障ってどんな病気?

視神経が障害され、視野が狭くなってしまう病気です。

正常な眼球は、風船のように一定の圧力(眼圧)で保たれています。また、目の奥には片目で約100万本の線維からなる視神経があり、見たものを脳に伝える大切な役目を担っています。
この視神経が障害され、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったり病気を緑内障といいます。多くは10〜15年という長い時間をかけてゆっくりと進行するため、初期の段階では本人は気づきません。病気が進行してから、ようやく症状を自覚する、いわば「沈黙の眼病」です。一度欠けてしまった視野は、治療や手術をしても、元の状態には戻りません。

こんな人が緑内障になりやすい
強度の近視がある
遠視がある
親、兄弟に緑内障の人がいる
眼圧が高い
40歳以上

視野の変化

眼圧が正常でも緑内障になるってホント?

日本人の緑内障の約7割は、正常な眼圧な方です。

以前は、眼圧が高いと緑内障になるといわれていましたが、最近では、眼圧が正常値(21mmHg以下)であっても、もともと視神経が弱い人は、緑内障になりやすいことが分かっています。これを「正常眼圧緑内障」と呼び、日本人の緑内障の約7割を占めます。 「正常眼圧緑内障」は、進行していくと、目の中心に近い部分の視野が欠けていくため、日常生活に大きな影響を及ぼします。

視神経の強さには個人差があります

なぜ40歳以上に多い病気なの?

加齢によって視神経が衰えていくからです。

緑内障にかかっている方の割合は、40歳以上では20人に1人といわれます。加齢による神経の衰えによって、高齢の方ほど緑内障の割合も高く、70歳以上では8〜10人に1人と、とても身近な病気です。
急性の緑内障以外は、ほとんど自覚症状がなく、気づかない間に進行します。緑内障にかかっても、8割以上の方は自覚症状がなく、未治療とされています。だからこそ、40歳を超えたら年に1度は眼科健診を受け、早期発見、早期治療を心がけることがとても大切です。

どんな治療をするの?

まずは点眼薬から。根気よく治療を続けることが大切です。

緑内障の治療は、一般的に、1種類の点眼薬から始めます。効果が見られない場合は、薬を変更したり、2〜3種類の点眼薬を併用したり、細やかな調整を行います。また、経過によっては内服薬を処方したり、レーザー治療や手術治療を行ったりすることがあります。緑内障は、高血圧や糖尿病と同じように、一生つきあっていく病気です。大切なことは、毎日の点眼を忘れないこと、定期的に眼科医による検査を受けること。経過を観察しながら、長い目で根気よく治療を続ければ、十分に視野と視力を保っていくことができます。

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